2025年度理事長所信


一般社団法人 竹原青年会議所
2025年度理事長 山村 道雄

【スローガン】

TAKE ACTION, BE BETTER ~輝く未来のために~

『はじめに』

 皆さんはどのような「ありたい姿」を考えていますか?どのような目標を持って活動していますか?私は青年会議所に入会する前、自身の目標や「ありたい姿」について、明確なビジョンを描いていませんでした。竹原青年会議所への入会も、誘われるがまま入会していたというのが当時の話です。
 では、なぜ私が理事長の職を務めさせていただくことになったのか。それは、青年会議所での活動や出会った仲間が、私を成長させる機会を与えてくれたと感じたからです。これまでの委員会や事業において、まちへの奉仕、自身の成長、新たな人脈づくりを行う中で、JC 運動の楽しさを知り、人脈を広げることができました。また、ブロックゴルフ大会副実行委員長として企画設営を経験しました。大変な苦労はありましたが、大会後の達成感は非常に心地よいものでした。これらの経験が次のステップへつながる機会を与え、そしてその機会に挑戦できるよう後押ししてくれたのだと思います。
 竹原青年会議所の会員が持つ思いはさまざまです。積極的にまちに対して行動を起こしたい人、自分の夢を実現したい人、人とのつながりを求める人、ただ入会している人、多種多様な思いや価値を持つ人々の集まりです。私は、その会員一人ひとりが JC 運動を楽しむことができれば良いと思います。その集まった会員が協力して JC 運動を行うことで、結果として個人に、関係各所に、竹原に、良い影響を与え、成長できると考えています。それはきっと、より良い未来に向けた一歩になると信じています。

『組織基盤の強化』

 竹原青年会議所が活動を行ううえで、根本を支えるのは組織・人です。現在、竹原青年会議所の会員数は、正会員 12 名、賛助会員 8 名と、数年前に比べ団体として大きくなりました。しかし、数年後には歴の長い正会員の卒業が控えており、組織の強化が大きな課題であることに変わりありません。そこで今年度は次の二つを重点に取り組んでいきます。
 まず次世代への継承と開発です。青年会議所には定款、諸規定以外にも細かなルールや業務があり、これらは例会や委員会等で OJT として引き継がれています。しかし、これらは歴の長い会員がいるからこそ問題なく活動できているだけであり、近年入会者への継承が急務となっています。また、時代の変化に合わせて次世代が今後も JC 運動を円滑かつ楽しめるような組織の構築が必要です。ルールや業務を見直し、標準化や改新を進めていきます。
 次に会員拡大です。今年度は会員拡大部会を設け、新たな人材の確保に注力します。本部会にはベテランの会員を配置し、幅広くかつ柔軟に勧誘できるよう組織化します。また、HP や SNS などの広報活動にも力を加え、より外部の方々に知っていただけるよう、定期的な更新を行うほか、広報スキル向上に努めていきます。

『地域の資源と魅力の活用と新たなチャレンジ』

 近年まちづくりは、課題解決型から未来に視点を向けた社会開発型に変化してきています。DX の導入やインバウンド、新たなブランディング戦略。目の前にある課題だけに囚われるのではなく、理想の未来を創るために未来の課題を予測し社会を開発する。これは本来の JC 運動の本質ではないでしょうか。重要なことは、これからの課題に対し、皆が共感し、どのように挑戦していくかということだと考えます。
 今年度のまちづくり事業は、十数年後の竹原のありたい姿、そして将来の竹原を盛り上げる仕組み・環境を創造し、叶えるための一歩に挑戦します。現在の課題にとらわれず、事業の選択肢の幅を広げることで、従来では想像もできなかった事業を構築していきます。その過程で各会員が思いを共有し、ひとり一人が同じ方向を向き、活き活きとした JC 運動を行っていきます。
 また今年で第 5 回を迎えるわんぱく相撲について、さらなる発展、そして実行委員会の安定的運営を目的に、竹原青年会議所の組織にわんぱく相撲事務局を新設します。これは実行委員会の組織の自由度を広げ、今後数年のうちに懸念される担い手不足という問題に柔軟に対応するためです。わんぱく相撲の開催に対して、参加者や関係者のほか多方面からの評価も高く、実行委員会として様々な人が集い、今後も継続発展していく事業になることを目標にしています。

『広島ブロック協議会ブロックアカデミー事業の成功』

 今年度竹原青年会議所では、広島ブロック協議会ブロックアカデミー事業を主管します。本事業は、JC の役割や価値観の共有を目的に、育成カリキュラムを用いた学びの場を提供するほか、県内他 LOM の会員との交流の場を設けることで関係強化を促進しています。今回の事業では、竹原の文化や歴史を活用したフィールドラーニングを行い、竹原の資源・魅力を県内各 LOM に発信していきます。また近年各LOM の問題でもある会員減少に対し、本アカデミー事業の質を落とすことなく、継続していくための手法を検討・提案していきます。

『最後に』

 青年会議所では、「自己研鑽」、「地域貢献」、「交流」などさまざまな機会が与えられます。しかしながら、自らが行動しなければこれらの機会は訪れません。自ら積極的に掴み、チャレンジすることで、新たな機会が生じ、ステップアップしていきます。その先々で見渡すことができる世界は、どんどんと大きくなっていきます。
 今年度のスローガンは「TAKE ACTION, BE BETTER」と掲げました。このスローガンには、より良い未来を創るためのきっかけづくりを、楽しみながら取り組んでいこうというメッセージを込めています。そして積極的に JC 運動に取り組むことで、会員一人ひとりがそれぞれの「ありたい姿」を掴み、成長していくことの願いを込めています。
 この JC 運動により、より良い未来を創造し、より良い変化をもたらすために邁進していきます。またその過程で自身のリーダーシップを高め成長し、出会う方々とのつながりを広げていくことを心掛け、楽しみながら活動してまいります。

【2025 年 基本方針】

  1. 次世代への継承と開発、そして会員拡大による組織基盤の強化
  2. 地域の資源と魅力の活用と新たなチャレンジ
  3. つなぐ!わんぱく相撲竹原場所広島県大会の開催
  4. 広島ブロック協議会ブロックアカデミー事業の成功
  5. 広島ブロック協議会や他LOMとの連携
  6. 広島ブロック協議会や本会の事業への積極的な参加
  7. 創立 60 周年に向けた気運の醸成