2023年度新春互礼会


一般社団法人竹原青年会議所2023年度新春互礼会を開催いたしました。

第58代理事長 新谷章文君の挨拶から始まり、多くのご来賓の皆様から激励のお言葉を頂戴し、新たなスタートを切りました。

1年間どうぞよろしくお願いいたします。

一般社団法人竹原青年会議所

2023年度理事長 新谷 章文

 

『はじめに』

 これまでの当たり前が当たり前ではなくなり、これからも当たり前に続くと思っていた多くのことが不透明となり、先行きが見えない不安を抱えながら時代が目まぐるしく変化してきました。現在徐々に日常生活は取り戻せてきていますが、まだまだJC活動や家族・友人との交流の機会などを何も気にせずにできることの難しさを感じます。

 そういったパンデミックの中、様々な活動がWEBとのハイブリッド開催へと変容しており、人が現地で会うことで得ていた経験や価値を無くしているように感じます。「人は、人によって支えられ、人の間で人間として磨かれていく」というドラマ金八先生の名言があるように、これからの多様性を求められる時代だからこそ、我々青年経済人が集い、互いに成長し合える機会を提供していくこと、その価値を一層高めて活動していくことがJC活動の基礎であり、真に明るい豊かな社会への道筋だと信じています。

 

『持続可能な組織づくりへ』

竹原青年会議所も長く会員減少の問題に直面してきました。「減っていくから増やさないと」そういった負のスパイラルの中で目的がJC活動を通じて青年の成長の機会を提供することから、会員を増やすことに変化した結果、魅力的な団体として低迷してきていたのではないかと感じています。

 「人を集める組織」ではなく「人が集まる組織」へと、会員人数の大小ではなくとも、我々一人一人がしっかりと成長できる組織へ。そして人として魅力あふれる人間力を得ること。この時代に合った形で仕組みづくりをしていきましょう。魅力的な人には人がどんどん集まってきます。好循環が生まれる人の連鎖を生み出しましょう。

 近年、全国的に会社経営のメンバーだけでなく、オフィスワーカーや主婦といった新たな活躍をするメンバーが増えてきました。竹原青年会議所も例外でなく、そういった人達へ声掛けすることが増えています。そういった限られた時間やお金の中でも活動できような形へ進化していくことが求められています。夜遅くまで行われる会議や懇親会等の今まで当たり前だった要素一つ一つまでしっかりと目的意識を持ってより良いものへと変革していきたいと考えています。会議時間の終了時間を決めるタイムマネージメント、ランチミーティングや1on1ミーティング、WEB会議や審議で効果的に物事を進めるなど各セクションごとに意識して今できる最高のパフォーマンスを生み出していきましょう。今までの当たり前は当たり前ではない。我々が変革の起点となり新たなチャレンジをしていこう!

 

『目的意識の醸成』

なんとなく会議に出席したり、なんとなく言われたからJC活動に参加していませんか?青年会議所活動での基本となる「背景・手法・目的」という考え、何かを成す際に必ず必要となる考え方があります。より良い事業構築や組織運営に欠かすことができません。また、しっかりとした目的を持つことでモチベーションアップや組織力強化へと繋がります。簡単なことに思えることですが、気づけば手法が目的になっていることも少なくありません。

地域のリーダーを育成する団体として、メンバー1人1人が意識変容し効率的に活動していくためにも目的意識を醸成していきます。

 

『中長期ビジョン策定』

これまで青年会議所は「明るい豊かな社会」の実現を理想とし、事業を通じて様々な課題の解決に取り組んできました。しかし昭和、平成そして令和へと時代が変わるとともに、まちの課題も大きく変化してきました。その中で課題解決を加速度的に推し進めていくためにも活動の指針となるべきビジョンを策定する必要があると考えています。

そのビジョンに向けて、より良いまちへと変革していくために地域を超えた様々な団体や企業、人へとConnectして関係人口を増やしていきましょう。

 

『目に留まって興味がわく広報活動へと』

 誰もがSNSを利用するこの現代、「なにを広報するか」よりも「どう広報するか」に転換してきていると感じます。近年、竹原青年会議所も模索を繰り返していく中で、活動内容をただ広報するだけでなく、パっとみて直感的に目に留まりやすいように写真や動画の中に情報を盛り込むことの重要性や投稿内でのパーソナルな部分がわかる広報がより良い反応があると実感してきました。我々の世代だからこそ、この目まぐるしいSNSの進化に対応して、今の時代に即した広報活動をしていくことが必要だと考えます。また、SNSは私たちの地域を超えた関係を築いてくれます。率先して世界中の人へ竹原の魅力や青年会議所の魅力等、枠にはまらず自由な発想で発信し続けていきます。

 

『デジタル化ではなくDXへ』

 会議が多い青年会議所活動では、多くの資料を必要とする場面がありました。竹原青年会議所でも少しずつではありますが、資料のペーパーレス化やZOOMを用いたオンライン会議、オンライン例会等のDXを取り入れた活動へ変化してきました。しかし、今までの内容をITへ置き換えただけでは、直接会わないことによるコミュニケーション不足や議案に対する熱量が伝わりづらい等のデメリットの要素を生み出してしまいます。最新のITを活用するということが目的になるとIT化のデメリットにも直面してしまいます。活用してできた時間やお金やマンパワーなどでこの青年会議所活動における課題解決を行い、新しい価値を生み出していくことが本当の意味でのDX化であると私は考えています。こういうと難しく感じるかもしれませんが、例えば効率化されて空いた時間で個々のスキルアップの勉強会や組織力を高めるために交流会を開くことでも良いと思っています。事業構築と一緒で課題解決から問題解決までのプロセスを組んだDXに取り組んでいきます。

 

『最後に』

損得ではなく、まちを、ひとをより良くしたいと信じて活動すること。まちのため、ひとのために一生懸命に行う中での出会いや成長は何物にも代えることができない大きな価値があります。多くの成功体験や失敗を繰り返し努力していくこと。それはパンデミックや緊迫した世界情勢は関係なく、1人1人心から成長できる組織へと時代の変化が加速している今だからこそ型にはまらずに我々が輝ける組織へと変革していきます。

 

基本方針 

  • 会員が青年会議所活動を通してみんなが真に「楽しい」と思える新時代の組織運営方法を作ろう
  • 会員同士が双方向に成長の機会を提供し合い、努力し認め合える好循環を生み出す組織づくりをしよう
  • 子どもたちの竹原郷土愛を育んで、地域の様々な団体と共に未来に夢を描けることのできる活動をしよう
  • 限られた時間やお金を効率よく循環し、青年会議所活動の質的価値の向上を図るためにDX化に挑戦しよう
  • 地域の他団体・企業だけでなく、市外の団体や企業、広島ブロック協議会や中国地区協議会といった地域以外とも共同して活動を推進していこう